
※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。
17項目。
Squareの公式ブログにある「イベント出店時のチェックポイントまとめ」の数です。3週間前にアカウント登録と端末の購入、2週間前にモバイルWi-Fiの手配と1円のテスト決済、1週間前にスタッフへの説明。当日はステッカーを貼って、終わったら売上を確認する。
よくできたリストです。初めて出店する人は、この順番どおりに動けば準備が進みます。
ただ、これをSquareのヘルプと突き合わせていくと、当日の会場で止まりやすい3つのことが、リストのどこにも書かれていませんでした。
17項目に、電波が切れたときの話はない
リストの末尾には「執筆は2016年10月20日時点の情報を参照しています。2023年8月30日に記事の一部情報を更新しました」とあります。
足りないのは、オフライン決済、カードブランドごとの審査日数、領収書の3つ。どれも準備の段階では気づかず、お客さんが目の前にいるときに表に出てくる話です。
リーダーとスマホだけだと、電波が切れた瞬間にカードが止まる
一番大きいのがこれです。
チェックリストは、屋外イベントに向く端末として2つを挙げています。手のひらサイズのSquare リーダー(税込4,980円)と、レシートプリンター内蔵のSquare ターミナル(税込39,980円)。値段を見れば、最初はリーダーを選ぶ人が多いはずです。
ところが、Squareのヘルプ「オフライン決済を行う」で、スワイプによるオフライン決済が使えるハードの一覧を見ると、並んでいるのはSquare ターミナル、Square レジスター、Square スタンド、それに磁気ストライプ専用のリーダーでした。Square リーダーは、一覧に載っていません。
もう1つ、同じヘルプにこうあります。オフライン決済中は、スワイプ決済のみ受け付けられます。カードの差し込みも、タッチ決済も、iPhoneのタッチ決済も使えない。
2つを合わせて読むと、リーダーとスマホだけで出店した場合、会場で電波が切れた時点でカードは受けられなくなる、ということになります。残るのは現金だけ。
会場の電波が、いつも安定しているとは限りません。電波が切れてもカードを受け続けたいなら、ターミナルです。ターミナルもふだんはWi-Fiにつないで使うので、モバイルWi-Fiは要ります。そのうえで、切れたときにスワイプで受け続けられる。電子マネーとQRコード決済は、ターミナルでも止まります。
ただし、オフラインで受けた決済には期限があります。ターミナルなら、オフラインになってから72時間以内にネットにつないでアップロードしないと期限切れになり、回収も再手続きもできません。ヘルプは24時間以内のアップロードを強く勧めています。承認されたかどうかも、その場では分かりません。オフラインで受けた売上が消える形は、オフライン決済の記事で4つに分けて書いています。
オフライン決済が保留中のときに、やってはいけない5つ
- POSレジアプリからログアウトする
- POSレジアプリを削除する
- モードを切り替える
- 店舗を切り替える
- 端末を工場出荷時の設定に戻す
出典: Squareヘルプセンター「オフライン決済を行う」(記事7777)。再起動と電源オフは問題ない
片付けのときに、手伝ってくれた人の端末からログアウトすることもあるはずです。保留中の決済があるうちにやると、その売上は消えます。

3週間前の登録では、JCBと電子マネーが間に合わないことがある
チェックリストの最初の項目は「イベントまで3週間」でアカウント登録、「所定の審査がありますので、早めに」とだけ書かれています。
この審査は1つではありません。
Visa・Mastercard・アメリカン・エキスプレスなどと別に、JCB・Diners Club・Discoverは株式会社ジェーシービーの審査があり、承認には通常5〜15営業日かかります。15営業日は、土日を抜くとちょうど3週間。3週間前に登録しても、最後の日にやっと間に合うかどうか、という長さなんですよね。
交通系ICやiDなどの電子マネーは、別の申し込みです。有効化まで通常4〜9日で、しかもJCBの利用申し込みを済ませていることが前提になっています。QRコード決済も別の申し込みで、審査は最長30日。追加の情報を求められると、数か月かかることもあります。アカウントの審査とブランドの審査が別物だという話は、本人確認の記事でも整理しました。
出店日が決まったら、登録はリストより前倒しで。4週間前なら、カードと電子マネーには少し余裕が持てます。PayPayなども受けたいなら、もっと早く。
出店と別に、参加費やチケットを先に集めておきたいイベントなら、Squareでチケットを売る3つの方法も見ておいてください。入場券が出ない前提で受付を組む話です。
領収書は、紙でしか出せない
イベントでも、領収書を頼まれることはあります。
Squareのヘルプでは、領収書は電子レシートでは利用できないと書かれています。POSレジアプリなら対応するレシートプリンターがいる。ターミナルなら、内蔵のプリンターからそのまま出せます。印刷されないときに見る設定は、レシートと登録番号の記事にまとめています。
リーダーとスマホの組み合わせで行くなら、手書きの領収書を用意しておくのが現実的です。ちなみに、クレジットカード決済で受け取った代金の領収書には、収入印紙は要りません。
前の日に、オフライン決済の設定を開いておく
オフライン決済は、許可しておかないと始まりません。1回あたりに受ける上限の金額も、自分で決めておけます。
イベントの前の日に、Square データの [設定] > [端末管理] > [モード] > [お会計] > [オフライン決済] を開いて、許可と上限を決めておいてください。当日やることが1つ減ります。ふだんBASEでネット販売をしていて、会場の在庫とそろえたいなら、BASEとSquareの在庫連携の注意点も先に。キッチンカーで曜日ごとに出店先が変わるなら、出店先ごとにSquareの店舗を分けないほうがいい理由も読んでおいてください。
電波が切れてもカードを受けたいなら、リーダーではなくターミナル。登録は3週間前より早く。
出典: Square公式ブログ「【Square ガイド】イベント出店時のチェックポイントまとめ」、Squareヘルプセンター「オフライン決済を行う」(記事7777)「JCB、Diners Club、Discoverへのお申し込み」(記事6040)「電子マネーを申し込む」(記事6711)「領収書を印刷する」(記事6289)。いずれも2026年9月22〜28日に確認。

