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「アカウントが閉鎖されてしまいました。復活の方法をご存じないでしょうか」
Squareのコミュニティに、こういう投稿が並んでいます。検索すると、英語のRedditまで上位に出てくる。日本語で答えを書いた記事が、それだけ少ないということです。
ヘルプを並べて読んでみたら、止まり方には段階がありました。そして理由は、規約違反だけではありませんでした。
止まり方には、段階がある
いきなり閉鎖されるわけではありません。ヘルプを突き合わせると、だいたい3つに分かれます。
Squareが講じる措置の3段階
- 情報提供リクエスト(追加の書類や説明を求められる)
- 振込の保留(審査が終わるまで入金が止まる)
- アカウントの無効化(決済も管理画面も止まる)
出典: Squareヘルプセンター「Squareの事業制限を理解する」「情報提供リクエストを管理する」「Squareアカウントの無効化に対する異議申し立て」(2026年9月23日確認)
通知はメインのアカウント登録者のメールアドレスに届きます。Square データとヘルプセンターにログインすると、バナーでも表示されます。メールを見落としても、画面に出るということです。
求められるのは、署名済みのレシート、銀行取引明細書、そのほかの証明書類。売っているものと実際の取引が噛み合っているかを見られます。
ひとつ補っておくと、情報提供リクエストが来た=疑われている、とは限りません。ヘルプには、アカウントの安全性を保ち、異常な動きを見つけ、不正行為から加盟店を守り、チャージバックのリスクを下げるために聞くものだと書かれています。貸付のような新しいサービスに申し込むときにも、同じように求められます。
なお、振込が来ないだけならこの話ではないこともあります。名義やサイクルの問題は銀行口座の記事のほうです。

止まる理由は、規約違反だけではない
ここが意外でした。
Squareは「お客さまへの義務を履行できない可能性のある事業」もアカウントを制限すると書いています。挙がっているのは3つ。事業に財政的な困難が見られて注文に対応できなくなりそうなとき。取引のパターンから、払い戻しやチャージバックに対処できなさそうなとき。そして客が対価に見合うものを得られないリスクが高いビジネスモデルのとき。
違反していなくても、危なそうに見えたら止まる。
取引のパターンそのものも見られています。申告した業種と矛盾する取引パターンは、不審な取引の例として名指しされています。開業時に登録した業種と、いま実際に売っているものがずれてきたなら、先に登録のほうを直しておくほうが安全です。
そして違反が確認された時期にかかわらず措置を講じる、とも書かれています。だいぶ前の取引でも、見つかった時点で対象になるという意味です。
自分のカードで通すのは、はっきり禁止されている
Squareは、個人間の送金、同じ人が持っている会社どうしの決済、社内での決済、キャッシング代わりの利用を認めていません。真正な売買ではないから、という理由です。
その流れで、加盟店が自分のカードでSquareの取引を行うことはできません。例外はひとつだけ。リーダーが正しく動くかを確かめるために、少額でカードをスワイプするテスト決済です。
家族のカードで決済を行うことも、同様に違反行為に該当する場合があります。ここまで書いてあるとは思いませんでした。身内に頼んで動作確認、はやらないほうがいい。
テスト決済の具体的なやり方は別のヘルプにあって、1円で2〜3回まで、終わったらすぐ払い戻すとされています(決済の上限の記事)。
年齢制限のある商品は、対面でしか売れない
タバコのような年齢制限のある商品には、別のルールがあります。
対面でしか売れないという条件は、手で打ち込む決済も同じく外れます。Squareのカード手入力は3.75%。公式が「他に方法がないときだけ」と書いている。
タッチ、挿入、スワイプ。つまりカードを提示してもらう対面決済でしか販売できません。電話、通信販売、インターネットでの販売は、Squareの利用規約に直接違反するとされています。オンラインストアに並べることもできない。
対面であっても、カードの提示とIDの確認は適切に行うよう求められています。

止まったあと、できること
手順と時間が決まっています。
情報提供リクエストは、Square データの 設定 > アカウントと設定 > 情報提供リクエスト から回答します。レビューは1〜2営業日。開始される前であれば、出した情報や書類の差し替えができます。
アカウントが無効化された場合は、異議申し立ての資格があることがあります。資格があるかどうかは、無効化のメールに申し立てフォームへのリンクがあるかどうかで分かる。提出すると、通常48時間以内に審査されます。承認されればアカウントは再び有効になり、保留されていた資金も解除されます。拒否されれば、無効化はそのまま。
出す書類の中身も、ちゃんと書いてありました。チャージバックの場合、カード発行会社が見るのは契約書、請求書、メールのやり取り、署名入りの配達証明書。証拠の提示が多いほど、チャージバックを無効にできる可能性が高くなるとされています。出し惜しみする場面ではありません。
ひとつ、実務で効く注意書きがありました。チャージバックの手続きでは、審査をするカード発行会社がすべての回答を英語で提出するよう求めます。責任上の理由で、Squareが代わりに翻訳することはできません。日本語で書いて出すつもりでいると、ここで詰まります(チャージバックの記事)。
銀行口座の残高にも一行あります。引き落としで当座貸越手数料が出ても、Squareは責任を負いません。
止められたのではなく、乗っ取られていることもあります。見分け方はSquareの認証コードが勝手に届くのはなぜ? 乗っ取りとの見分け方に書きました。
止まる理由の半分は、違反かどうかではなく、危なそうに見えるかどうかだった。
審査に要する時間は、通常1営業日以内。書類を早く出すほど、早く終わります。
止まってから慌てないために、いまできることはひとつです。登録している業種と、いま実際に売っているもの。管理画面で突き合わせておく。
これから申し込む人なら、自分の商材が対象になるかを先に確かめるほうが早いです。アカウントの作成と事業情報の登録そのものは無料で、月額もかかりません。
出典(いずれも2026年9月23日に確認)
Squareヘルプセンター「Squareの事業制限を理解する」
Squareヘルプセンター「情報提供リクエストを管理する」
Squareヘルプセンター「Squareアカウントの無効化に対する異議申し立て」

